明大が38年ぶりの優勝へ王手をかけた。

2番手で登板した伊勢大夢投手(4年=九州学院)が勝利を引き寄せた。

先発竹田が1回に1点を先制されたが、打線が2回に追い付いた。伊勢は1-1の3回から登板。テンポよく投げ、安打を許さない。打線は8回、1死から丸山が二塁打。2死三塁となってから、相手投手の暴投で勝ち越した。さらに喜多の2ランなどで、この回計4点を挙げた。

伊勢は、9回2死まで無安打を続け、計7回1安打無失点。3回には、自己最速を1キロ更新する151キロを記録した。「(リーグ戦では)ずっと調子が悪くて、チームに迷惑をかけていました。マウンドに上がったら、信頼を取り戻すつもりでした。明日も投げるつもりで、日本一を取りたいです」と笑顔で話した。

善波監督は「今日は伊勢がポイントでした。最上級生が活躍するのはいいですね」と、ねぎらった。決勝戦に向けては「38年ぶりにやってきたチャンス。チャンスにチャレンジしたい。明日は森下でいきます。みんなの思いを乗せた球を放り込んで欲しい」と、エース森下の先発を予告。大きな期待をかけた。