9回裏、5点差のリード。中日の8連戦の初戦は、まさかの逆転サヨナラ負けだった。

5番手で9回のマウンドを託されたのは元守護神田島。いきなり先頭鈴木に8号ソロを被弾すると、1死後に2四球と2暴投で一、三塁に走者を残して降板した。連戦へ温存していたR・マルティネス、ロドリゲス投入も後手となり悪夢の1イニング6失点。

田島は肩を落とした。「2試合続けて清水の勝ちを消してしまった。何度もチャンスはない。自分の投球をして信頼してもらうようにしたい」。1日の巨人戦(東京ドーム)に続く、清水の先発でのリリーフ失敗に表情をこわばらせた。

与田監督にとっては地元へ凱旋(がいせん)で、セ・リーグの球団では99年に中日が横浜戦で喫して以来の9回裏5点差逆転サヨナラ負け。指揮官は「0で抑えれば良かったが、流れを止められなかった。見ての通り力負け。(痛い敗戦との問いに)当然でしょう」と、語気を荒らげた。【伊東大介】