ソフトバンクが今季初の4連敗を喫した。打線は後半戦開幕時のクリーンアップが2人離脱という厳しい状況で、5月1日楽天戦以来、今季5度目の0封負けを食らった。

9回2死の攻撃でも、年に2度しか公式戦がない北九州市民球場のファンは声援を送った。だがグラシアルは二ゴロに倒れ、鷹の祭典で青一色に染まったスタンドは大きなため息に包まれた。

6月末の札幌で3連勝した日本ハムに、ホームでまさかの3連敗。カード3連敗は6月2日楽天戦以来今季3度目だ。

工藤監督は「打てる時も打てない時もある。まだ試合も続く。トップにいる。前に進むことを一番に考えてやりましょう」と言葉を絞り出した。

最近は主に3番を打っていた内川が、前日16日日本ハム戦に続き、左膝違和感のため欠場。さらに主砲デスパイネも、同戦で左肘に受けた死球の影響で出場しなかった。工藤監督は、捕手の栗原をプロ初のDHで起用。明石を今季初の3番に置くなど、やりくりに苦しんだ。

チームを引っ張ってきたグラシアルもこの日を最後に、国際大会に出場するためチームを離れる。代わってベテラン長谷川勇が昇格する。2位日本ハムとは4ゲーム差まで縮まった。首位を守っているとはいえ、苦しい戦いが続く。【山本大地】