激しい首位争いを展開する日本ハムに、頼もしい援軍がやってくる。

陸上の小池祐貴(24=住友電工)が8月2日ソフトバンク戦(札幌ドーム)でファーストピッチに登場する。今月下旬に行われたダイヤモンドリーグの100メートルで9秒98をマーク。日本人3人目の9秒台を計測し一躍、日本短距離界で頭角を現した。球団関係者は「勢いを借りて、チームも優勝に向けて突っ走ってほしい」と期待した。

小池は北海道・小樽出身で、中学3年まで「エースで4番」を兼任するほど野球少年だった。立命館慶祥高から陸上に転向。当時から桐生祥秀(23=日本生命)との同学年対決が注目されていた。慶大1年時に自身初の世界大会となった世界ジュニア選手権で、200メートルで2位。18年ジャカルタ・アジア大会では200メートルで、日本勢12年ぶりの金メダルを獲得した。9月のドーハ世界陸上へ、期待膨らむスプリンターだ。

チームでは球団初の2年連続盗塁王、西川も興味津々。「どんなトレーニングをしているのか聞いてみたい」と心待ちにしている。混パ脱出へ、勢い十分の若きスプリンターの力を借りて、優勝のゴールテープを切る。