DeNAが、痛恨のサヨナラ負けを喫した。同点で迎えた9回。1死走者なしから連打でチャンスメークすると、相手の野選で勝ち越し。

そこで通算200号に1本と迫った筒香が、左前への適時打でリードを広げた。勝利を確信した中、2点リードの9回裏に守護神の山崎が村上にサヨナラ弾を食らった。ラミレス監督は「最後はエキサイティングな展開だったけど、うちのクローザーが打たれたことは仕方ない」とフォローした。

ロペスが抜けた穴は大きかった。試合前の打撃練習中、右肩の違和感を訴え、守備練習を行う前に練習を切り上げた。ベンチ入りメンバーに名前はあったが、その姿は見えなかった。代役として一塁で出場した佐野は4打数1安打と気を吐いたが、打線全体のつながりを欠いた。ラミレス監督は「詳細はまだ聞いていない」とし、登録抹消については13日以降に決断する。

復帰登板となった東の好投も報われなかった。左指のマメ、胃腸炎などの影響で調整が出遅れ、6月6日オリックス戦(京セラドーム)以来の1軍マウンド。2回に雄平に先制弾を許したが、大きく崩れなかった。6回途中を3安打2失点の粘投。ラミレス監督は「ローテに入って来てほしい」と昨季の新人王の復活に期待した。痛い1敗だが、全員野球で戦っていくしかない。【栗田尚樹】