ソフトバンク千賀滉大投手(26)が、まさかの1イニング9失点で西武の山賊打線にKOされた。「序盤から試合を壊してしまい、チームに申し訳ない気持ちしかない」。

2回1死から突然崩れた。栗山、外崎、山川と単打3連打で1点先制されると、2死満塁で1番秋山に押し出し死球。続く源田には一塁手内川の横を鋭く抜く右翼線2点二塁打を浴びた。さらに中村に左前2点適時打、最後は栗山に133キロフォークを右翼スタンドへ7号3ランを運ばれ、自己ワーストの9点を失った。

3回は3者凡退で片付け73球だったが交代した。3回での降板は今季最短。通算114先発で、故障での1回途中降板はあったが、KOではプロ2戦目の12年5月11日ロッテ戦の1回0/3に次ぐ早期降板となった。工藤監督は「コンディションのこともあるかと考えて代えた。(あとで確認し)体調の問題ではないと聞いた」と、故障を心配しての交代だったが、何もなかったことに工藤監督は安堵(あんど)の表情だった。

4番デスパイネを欠いた打線は8回から8点を奪った。「つながりを見せてくれたのは、明日(18日)につながる」と工藤監督は気持ちを切り替えた。2位西武とは4ゲーム差。マジック点灯は最短で20日となった。【石橋隆雄】