阪神糸井嘉男外野手(38)が20日からのDeNA3連戦(京セラドーム大阪)で1軍昇格する方向であることが18日、分かった。

9日広島戦(同)の2回に二盗を試みてスライディングした際の負傷で「左足首の関節炎」と診断され、10日に出場選手登録を外れていた。今季は103試合に出場し、チームトップの打率3割1分4厘、5本塁打、42打点。6月には月間MVPにも選出されていた。離脱中は打線も迫力を欠き、24イニング連続無得点など苦しい戦いがあった。

糸井は15日には鳴尾浜の室内練習場で約20分間、バットを振った。グラウンドではキャッチボールも行い、表情も明るかった。元気な姿を見た平田2軍監督は「バッティングの方は問題ないみたい」と話していた。今回の抹消期間中に2軍戦での実戦出場機会は設けられなかったが、経験豊富な好打者は最短10日での1軍復帰に間に合わせた。逆転でのCS進出を目指す戦いも残り30試合。無理はさせられないが、総力戦でAクラス入りへ-。得点力アップのキーマンとして「超人」に託されるものは大きい。