ロッテが、藤岡裕大内野手の汚名返上の昇格即弾でオリックス相手の連敗を5で止めた。

自身の悪送球をきっかけに同点とされた直後の7回1死二塁。近藤の見送ればボールであろう高めの直球を振り抜き、右翼席へ運ぶ決勝の1号2ランに「投手に迷惑をかけた。何とかランナーをかえしたいと思っていて、最高の形になってよかった」と汗をぬぐった。

今季は春季キャンプの出遅れを含めると3度の負傷離脱を味わった。「試合見るのもきついくらいだった」と思うように動けない自分が悔しかった。それでも「焦る部分を抑えながらやっていた」とリハビリに専念。8月24日の2軍戦で復帰すると、6試合で打率5割7分9厘の成績を残し1軍切符をつかみ取った。

負ければ5位オリックスとゲーム差0に迫られ、3位楽天との差も3に広がる危機を救った。遅れてきた男は「今まで働いてない分働いて、CSに食い込めたらと思う」と巻き返しを誓った。