今季限りでの現役引退を発表している三輪正義内野手(35)が、最終戦に1番二塁手でスタメン出場した。

4打数無安打に終わったが、持ち味の軽快な守備を披露。チケットは完売し、大勢のファンに見守られながら最後の試合を終えた。試合中も大きな声援を受け「野球をやってきて、よかったなと思う瞬間でした。最後の最後まで、ファンの方に応援していただいて、感謝です」としみじみ話した。

試合は、1-1で迎えた9回2死二塁、4番川端が適時打を放ってサヨナラ勝ち。三輪は「最後、川端がよく打ってくれました」とうれしそうだった。

試合後には、上田から花束を受け取り、22日に神宮球場で行われた引退セレモニーに続き2度目の胴上げも行われた。引退セレモニーの際に涙はなかったが、この日も三輪らしい笑顔が目立った。

「幸せだな、と思います」。最後まで残っていた全員へ、丁寧にファンサービス。拍手に包まれながら愛娘の手を引き、土手を歩いて戸田球場を離れた。