ロッテはZOZOマリンでスカウト会議を行い、佐々木を1位指名することを決めた。井口監督が「佐々木投手で行こうと決まりました。将来性もある投手。競合するのはわかっているが、うちのチームは一番の選手を指名するのがここ何年か続いている。ぜひとも指名させていただきたい」と明言した。

約5時間にも及んだ会議だが、1位指名はすんなり決まった。「まだまだ伸びしろもある。スカウト陣もここ何十年見た中で一番いいという評価。まだまだ完全ではないと聞いているが、逆に言えば完全じゃない状態であれだけですから」と現場、フロント、スカウトの意見が一致。最大8球団の競合も予想される中、そのリスクを背負うだけの逸材と判断した。今季、高卒3年目の種市がチームトップタイの8勝を挙げるなど、チームには若手が育つ環境もある。

くじ引きは昨年、3球団競合の末、藤原を引き当てた井口監督が務めることも決まった。「何とか引き当てたい。世界に羽ばたける投手だと思う。ぜひ一緒にやりたいと思う」。その手で令和のスターを引き当てる。【久永壮真】