中日与田監督が18日、ドラフト1位で交渉権を得た東邦・石川昂弥(たかや)内野手(18)への指名あいさつのため、東邦高(名古屋市)を訪れた。将来の竜を背負う主砲候補との初対面に期待は膨らんだ。指揮官は来年の1軍キャンプ招集に前向きな言葉を残した。「確定みたいに書かれると困るけど、新しい選手は近くで見たい。1軍キャンプで、相手の1軍選手と対峙(たいじ)させたい思いは強く持っている」。

今春キャンプでも、ドラフト1位根尾を1軍参加させる方針を固めていた。右ふくらはぎ痛で2軍スタートとなったが、新戦力を間近でチェックする考えがある。

石川は期待の大きさを受け止めた。「走攻守全てでレベルアップしなければ通用しない。残り少ない期間で練習を怠ることなくやっていきたい」。そして、大きな目標を掲げた。「1年目からと言わないですが、(本塁打)30本打てれば、いい打者かな」。球団では37本塁打を記録した10年の和田一浩以来、30本超えの日本人スラッガーはいない。ナゴヤドームで大台超えへ。将来の4番候補がまずは1軍キャンプでその打棒をアピールする。【伊東大介】