今季8勝を挙げ、石川とともにチームの勝ち頭となったロッテ種市篤暉投手(21)が20日、ドラフト1位の大船渡・佐々木朗希投手(17)へアドバイスを送った。

砂浜ランニングやノックで汗を流した後にメディアに対応。井口監督が佐々木を引き当てたことについて「単純にうれしかった」と話し、自分が八戸工大一(青森)から16年ドラフト6位でロッテ入りした時のことを「高校の寮の方が点呼もあって厳しかった。プロは逆に楽だなと思いました。ごはんもおいしいし、寮もいい。高校は今より狭くて3人部屋だったり、めちゃくちゃきつかったです」と振り返った。

そして同じ東北出身の佐々木へ向けてコメントを求められると、プロではより自分で考えて練習することが大事だと強調。「自分がやるかやらないかの世界。自分で考えることが一番大事だと思う。いいと思ったことは取り入れて、教えてもらって合わなかったらそれは捨てて」と説明した。

最速153キロの種市は、プロでは単純に球が速いだけでなく、平均球速や球質が大事だと理解している。それでも最速163キロの佐々木について「すごい才能だと思う。見てみたい」と話し、自らも来季へ向けて球速アップに取り組むつもりだと宣言。11月下旬からは米シアトル近郊にある、球速を上げることなどに特化した練習施設「ドライブライン」へ行き、トレーニングを行う予定だ。

井口監督も「(佐々木は)何十年に一度しか出ないようなピッチャー。マリーンズのエースになってもらいたい。ウチでは種市、岩下と高卒の若い選手がしっかり力をつけてきているし、いい見本になってくれると思う。歳の近い種市、岩下がいるのは(佐々木にとって)いい刺激になると思うし、彼らにとっても刺激になる」。佐々木の入団により、若手投手たちの競争による相乗効果が生まれることを期待した。