広島中村奨成捕手(20)が20日、みやざきフェニックス・リーグ西武戦(日南)で4安打し、視察した佐々岡真司監督(52)を喜ばせた。

2番DHでスタメン出場。先発渡辺勇太朗投手(19)から3安打し、8回には3番手中塚駿太投手(24)から左中間へ二塁打。「打撃では1日1本を目標にやっています。今日はできすぎ。監督も見に来てくれているので、打つだけですけど、いいのは見せられた」と話した。

見守った佐々岡監督は「積極的に振っていた。(3安打の)坂倉と奨成は、キャッチャーというところでいい意味の競争をしている」と話した。

17年のドラフト1位だが、ここまで1軍出場はない。今季も春季キャンプで肋骨(ろっこつ)の疲労骨折が発覚して出遅れ、今季初実戦となった6月18日のウエスタン・リーグ阪神戦で頭部死球を受けて退場するなど、不完全燃焼に終わっている。「ポスト会沢」の座を目指し、悔しさをバネにアピールを続けていく。