ロッテからドラフト2位で指名された東洋大・佐藤都志也捕手(21)が21日、埼玉・川越市内の同校で永野吉成チーフスカウト、福沢洋一担当スカウトから指名あいさつを受けた。

強打に加えて50メートル5秒9の俊足、二塁送球1・8秒台の強肩が売り。その攻撃力を生かすため、球団からは捕手とともに外野手の練習もしておいてほしいと指示された。ただ現時点では捕手として活躍することを第一に考えており「他の人がやったことがないことをやりたい。捕手でトリプル3はないと思う。自分の足を生かしながらできるのではと思っている」とマスクをかぶりながら3割、30本塁打、30盗塁をマークすることを目標にかかげた。

今年8月の大学日本代表対高校日本代表の試合に「6番一塁」で出場。高校代表先発でロッテドラフト1位の大船渡・佐々木朗希投手と対戦できることを楽しみにしていた。佐々木が1回で降板したため対戦は実現しなかったが、その剛球を目に焼き付けた。「ベンチで見ていてすごく迫力のある球だった。今考えると(捕るのは)大丈夫かなと不安な気持ちもありますけど(笑い)。よりいっそう受けたいなという気持ちが出てきました」という。

これまで捕球した最速のボールは昨年までバッテリーを組んでいたソフトバンク甲斐野の158キロ。「甲斐野さんの球は捕るのに必死だった。140キロ台のフォークとかもあるので。でも163キロは受けたことがない。楽しみな部分はすごくあります」。永野チーフスカウトも「佐藤には『佐々木を頼んだぞ』と話をした。(優勝して)2人で抱き合うような姿を見たい」と将来の黄金バッテリーの誕生を思い描いていた。