中日の2軍打撃コーチにOBの川又米利氏(59=野球評論家)が就任することが6日、分かった。

竜の元選手会長が、強竜打線復活を掲げる与田監督を支える。

川又氏は78年にドラフト外で中日に入団。現役時代は85~87年に外野手などで規定打席に到達。その後は、左の代打として勝負強い打撃で存在感を見せた。97年の現役引退後は02~04年に1、2軍で打撃コーチ、12年にも2軍打撃コーチを務めるなど指導経験は豊富だ。中日は打撃力アップが課題で、川又氏は若竜を鍛え上げ、戦力を底上げすることが使命となる。

現役時代は、仁村新2軍監督がキャプテン、川又氏が選手会長としてナインをけん引。当時現役選手だった与田監督とも親交が深い。来季スタッフが確定していなかった中日だが、最後のピースが埋まり、近日中に新スタッフが正式発表される。

◆川又米利(かわまた・よねとし)1960年(昭35)8月4日生まれ、東京都出身。早実から78年ドラフト外で中日入団。左の好打者として活躍し、85年から5年連続で100試合以上に出場。後年は代打に転じ、代打本塁打16本は球団最多タイ。97年引退。通算1415試合、771安打、74本塁打、364打点、打率2割6分6厘。左投げ左打ち。引退後は中日コーチや野球評論家として活動した。