大型契約で心をつかむ。楽天は7日、ロッテからFA宣言した鈴木大地内野手(30)と6日に都内で交渉を行ったことを明らかにした。

石井GMは「若いこれからの選手には鈴木選手の背中を見せていただきたいとお伝えしました。こちらからの期待だけではなく、鈴木選手がこれからもっと成熟して、選手としてキャリアアップしていただける考えもお伝えしました」とコメント。熱意を伝えた。

誠意は数字にも表した。複数の関係者によると、出来高などを含め4年総額10億円規模の条件を用意している模様。今季の推定年俸1億円から大幅増に加え、将来的な指導者手形も用意する見込みだ。他球団では宣言残留を認めるロッテが3年5億円規模で、権利行使を表明した10月28日に松本球団本部長が電話による残留要請を行った。5日に交渉した巨人も3年5億円規模とみられ、優位な条件で交渉を進めていく。

石井GMは「降ってわいた話ではなく、日頃からプレーや試合中のしぐさ、行動力を見させていただいておりました。特に、試合の流れが変わる可能性がある場面で見せる勝負強さやプレー、チームへの発信力はすごいと思っていました」と継続的に関心を抱いていたことを明言。意中の相手を最大の評価で振り向かせる。