ソフトバンクからFA宣言した福田と初交渉を行った楽天石井一久GMが13日、都内で取材に応じた。

福岡市内で約1時間の交渉を終え「性格のいい、プレーと違う感じの穏やかな優しい選手だと思います」と印象を口にした。

評価するポイントには「足」を挙げ「福田選手を塁上に置いた時にバッターへの配球も違ったりしますし、そういうところでプレッシャーをかけられる選手はなかなかいない」と絶賛した。

交渉では福田からも数多くの質問が出たと明かし「『もし今後出て行くのであれば相当な覚悟をして出て行くことになる』という話はしていた。そこは福田選手の覚悟を僕たちがちゃんと分かってサポートをしていきますし、サポートの仕方というのは考えますと話しました」と全面バックアップを約束した。

07年にヤクルトから西武へFA移籍した自身の経験も踏まえる。「特別なことをされるのは僕も経験上あんまり。福田選手に限らず他の選手にも(サポートを)という話。所属している選手にもケアをしっかりしていこうと思っている、という話はしました」。プレーしやすい環境作りへの考えを示した。

来年2月で31歳を迎える福田に「今後下がっていくよりも、上に上がっていくというデータが出ている。熟した選手をとる、という意味合いじゃなくて、これから伸びていく選手としてうちに来てほしい、という話はしました」と成長力への期待の高さも示した。