初出場の城西国際大(関東5連盟第1代表)が、完敗で決勝進出を逃した。

梅田裕斗主将(4年=長崎日大)は「悔しいですね、すごく…」と目を赤くした。捕手として、慶大打線を最大限に警戒した。しかし、1回先頭の中村健人外野手(4年=中京大中京)にいきなり先頭打者本塁打を浴びた。

悔いが残るプレーを問われると「やっぱり、あのホームランですかね。もっと自分の意思を伝えればよかった」と悔やんだ。「内角を打者に意識させたかった。もっと体を寄せたり、ジェスチャーとかもできれば。もう1つ、2つ、厳しいところを突けたと思います」。

春の大学選手権はベスト8に入り、この神宮大会は4強入り。同校史上最高成績にも「正直、あまり実感はないです」と言う。「ただ、入学して3年間、チームが低迷していて心苦しい部分はありました。4年生の代でチームとして勝てたのは大きいと思います」と胸を張った。

部員数170人超の大所帯を、背中で引っ張ってきた。「一体感というか、チームとして勝っていくチーム。私生活でも隙を見せないように」と意識し、トイレ掃除も率先して行ってきた。

舘和弥投手(3年=平塚学園)中島隼也投手(3年=仙台育英)の両右腕が残る。1年間駆け抜けてきた主将は「自分たちを超えてほしい。それだけの力を持っている3年生なので」とバトンを託した。