“則本超え”へ大号令だ。楽天則本昂大投手が12日、仙台市内の球団事務所で契約を更改。7年契約の2年目を現状維持の3億円でサインした。

昨オフ3年契約の最終年を2億5000万円で更改も今季開幕前の3月に年俸3億円プラス出来高で7年の大型契約を締結。「こういうことをやっていけば日本で最後まで、と思う選手も増えてくると思う」と日本球界の未来を見越して判を押した。

エースとしてチームの行く末にも責任を背負う。「6年後にまだ僕がバリバリ1番目、2番目で投げているようじゃこのチームもダメ。僕を脅かすような選手が出てこないとダメ」。入団から7年間で通算80勝。第一線で戦い続ける中で、投手陣の底上げの必要性をひしひしと感じた。

3月に右ひじをクリーニング手術。プロ初のリハビリ期間で若手と向き合い、学んだ。「どう思って野球に取り組んでいるか再確認できた。若い選手と意見交換をしながら育成ができたら」と門戸を開く。もちろん、第一に全うすべきはエースの仕事。自らには「20勝」を課した。「優勝したい。それだけです」。チームのためにも、簡単には超えさせない。【桑原幹久】