新戦力発掘へ、日本ハムが来夏開催される東京オリンピック(五輪)を徹底マークすることが30日、分かった。早ければ来秋ドラフト会議でのサプライズ指名を見据えて、異競技のトップアスリートまで調査の幅を広げる。陸上男子10種競技の第一人者で北海道出身の右代啓祐(33=国士舘ク)ら、並外れた身体能力を持つ選手が対象となりそう。常識にとらわれることなく、野球界で輝ける逸材を探す。

【異色経歴の選手】

◆桂本和夫 中大。56年メルボルン五輪で、レスリング・フリースタイルのミドル級5位入賞。運動神経と体格を買われ57年、国鉄(現ヤクルト)入団。4年間で通算9打数2安打。

◆飯島秀雄 早大-茨城県庁。陸上100メートル10秒1の日本記録保持者(当時)で、東京、メキシコの両五輪に出場。68年ドラフト9位で東京(現ロッテ)から外野手として指名を受けた。プロでは代走専門で117試合に出場し、23盗塁をマークした。

◆日月(たちもり)哲史 関東高陸上部に所属し、やり投げで87年国体6位入賞。投手として同年ドラフト外で西武の練習生に。4年後の91年ドラフトで同球団に8位指名され、支配下登録選手になるも1軍出場はなかった。

◆大嶋匠 早大ソフトボール部から、11年ドラフト7位で日本ハム入団。18年までプレーし、1軍通算15試合で18打数3安打。