ソフトバンクから無償トレードで阪神に加入した中田賢一投手(37)が11日、鳴尾浜球場で自主トレを公開した。

ソフトバンク時代にもチームメートだった飯田とキャッチボールを行うと、今年初めてブルペン入り。捕手を立たせて33球、座らせて10球を投げ込んだ。例年はグアムで自主トレを行ってきたが移籍した今年は、鳴尾浜や甲子園で行っていく。米国で人気のジム・ドライブラインのトレーニングに取り組んだりと、新たな試みを行う。「いろんなところにまだアンテナを張りながら、若い子がやってるのもいいかなと思ったら聞いてみたりしたいと思ってます。練習方法に関しては無限にあると思うので、いろんなところを周りきょろきょろ見ながら、いいものは取り入れていきたいと思います」と向上心や探求心を忘れない。

矢野燿大監督(51)とはまだ対面していないものの、電話で1度話したという。「本当に熱い監督だなという印象があります。監督以上にやはり選手が熱くなってやっていかないといけないと思いますので、しっかりやっていきます」と気合を入れた。昨季は0勝に終わったが、仕上がりにも手応え。「目の前の1試合を最後の1試合のつもりで、一戦必勝でどんどん投げていきたい気持ちもあります。チームの優勝にしっかりと貢献できるように、強い気持ちを持ってトレーニングしてきてますんで、チームの力になれるようにやっていきたいと思います」。ソフトバンクで優勝を経験したベテランが力強く誓った。