兵庫・姫路市の播磨国総社 射楯兵主(いたてひょうず)神社で毎年恒例の初えびす祭が始まり、阪神伊藤隼太外野手(31)と長坂拳弥捕手(25)が宝恵(ほえ)かご行列に参加した。「ほい、ほい、ほーえかご、ほい」の掛け声に合わせて太鼓をたたき、行列を盛り上げた。

2人は中谷将大外野手(27)とともに同市内で自主トレ中。伊藤隼は3年連続で行っており「ご飯を食べにいっても応援してくれますし、熱があります」と姫路市民の熱いエールを感じ取った。昨季はプロ8年目で初めて1軍出場がなかった。今オフは例年よりも振り込む量や走る量を増やし、自身を追い込んでいる。「1軍で試合に出てなんぼなので、そこを突き詰めてやってる状況です。立場は厳しいけど、1年間絶対上でやれるように」と悲壮な決意を口にした。

長坂は宝恵(ほえ)かご行列に初参加。昨年は島本浩也投手(26)が参加し、18年の1試合から昨季は63試合登板と大きく飛躍するなど縁起のいいイベント。「まず1軍にいられるように。試合に出る、それだけです」と誓った。