中日は17日、ナゴヤ球場でスタッフ会議を行い、春季キャンプに向けた1、2軍メンバーなどを話し合った。会議後、与田剛監督(54)は注目のドラフト1位石川昂弥内野手(18=東邦)について「現時点での振り分けはしましたが、最終決定まで時間がある」と先送りする方針を明かした。

「ノーモア根尾」の思いがあったのかもしれない。昨年はスタッフ会議後にドラフト1位根尾のキャンプ1軍方針を明かすも、根尾はその直後に故障でリタイア。「24日か25日の発表まで待ってください」と同監督。コーチ、スタッフも振り分けについては「言えません」と口をそろえた。昨年の根尾に続き、注目度の高い高校生ドラフト1位の船出については箝(かん)口令が敷かれた模様だ。

当の石川昂は、この日も元気いっぱいに自主トレに臨んだ。スタッフ会議が始まった午後1時半過ぎからナゴヤ球場で2度目のロングティーも行った。「1軍でやりたいという思いはありますが、どちらでも頑張るだけです。次のクールにはフリー打撃をやりたいですね」と話した。

この日、初めてティー打撃を見た村上打撃コーチは「インパクトが強い。体も去年の秋にみたときより大きくなっている。木のバットの特製もつかんで振っていた」と印象を語った。注目度が増す新人の育成路線は、1週間後に確定する。