広島OB北別府学氏(62)が20日、白血病を患っていることを公表した。レギュラー出演する地元テレビ番組内で発表し、所属事務所ホリプロ、個人ブログでも明らかにした。

2年前の検査で「成人T細胞白血病」と診断され、月に1度検査を受けてきたという。昨年11月から数値が上がってきたため、21日から広島県内の病院に入院することになった。今後は化学療法を行い、骨髄移植を行う予定という。

プロ野球評論家を務め、レギュラー番組もあるテレビ朝日系の広島ホームテレビの関係者にも昨年11月までは誰にも明かさず、同月以降も一部の関係者にしか伝えていなかった。公表したこの日の収録まで知らなかった関係者がほとんどだったという。同局関係者は「本人が強く戻ってくると言っているように、私たちも必ず戻ってくると信じている」と復帰を願った。

北別府氏は現役時代に沢村賞を2度受賞するなど、エースとして広島の黄金期を支えた。通算213勝で広島投手で初めて名球会入り。12年には野球殿堂入りも果たしている。

プロ野球界に名を残す名投手は、個人ブログ内で「暫くはブログの更新も出来なくなると思いますが、解説者としてカープの日本一を見届ける為に必ずや復活します。番組復帰、解説復帰、英数学館野球部のコーチ、北別府フェスタ、アジア各地での野球教室、仕事復帰を目標に頑張ります。孫にも野球を教えなければなりません。(本文から抜粋)」と、復帰へ向けて強い意欲を示した。