阪神85年日本一の4番でOBの掛布雅之氏(64)が、阪神電鉄の新ポスト「HANSHIN LEGEND TELLER」(ハンシン・レジェンド・テラー)に就任することが23日、分かった。22日に藤原崇起オーナー(67=電鉄本社会長)と会談し、就任要請を快諾。肩書きには「阪神の伝説を語る人」の意味が込められている。

掛布氏は3度の本塁打王に輝くなど阪神の主砲として一時代を形成。88年の引退後は解説者を務め、13年オフにGM付育成&打撃コーディネーターとして古巣復帰した。16年から2年間は2軍監督。17年オフからオーナー付シニアエグゼクティブアドバイザーを務め、昨年10月末に契約満了で阪神球団を退団していた。

卓越した野球理論と親しみやすい解説に定評があり、今回は親会社の阪神電鉄に招かれた。野球の語り手として関西財界とのパイプ役や、本社内でのアドバイザー的な役割を務める見込みだ。谷本球団副社長は「レジェンドであることは間違いない。我々のためになることを発信していただければ」と期待を込めた。