日本ハム金子弌大投手が今季の目標に50試合、120イニング登板を掲げた。都内のジム「トータル・ワークアウト六本木ヒルズ店」で自主トレを公開。「極端に言えば0勝0敗でいいので、50試合120イニングとか。成績的には目立たなくていいですけど、終わった時に金子がいてよかったなと思われるように」とフル回転での貢献を誓った。

オリックスから移籍1年目の昨季は26試合に登板。先発だけでなく、チームが新採用した「ショートスターター」や第2先発、中継ぎなど、さまざまな起用法に応えた。「1週間に1回長くイニングを投げるよりは、短くてもいいので毎日投げたいという気持ちの方が今は強い」。チームを支えたいという一心だ。

50試合&120イニングをクリアした投手は00年以降、わずか4人しかいない。現在36歳。疲労の蓄積などを考えれば、高いハードルになるが「結果を残すことによって、今後そういうところで投げる選手の評価が上がっていけば」と力を込めた。この日は動作解析によるフォーム確認も実施。「どちらかというと下から支えたいなという。そんな立ち位置にいたい」。自身初のリーグVを目指し、淡々と準備を進める。【山崎純一】

◆50試合かつ120イニング以上投げた投手 00年以降では、01年具台晟(オリックス)03年小林宏(ロッテ)小倉(オリックス)11年牧田(西武)の4人。直近の牧田は、開幕から10試合先発した後、抑えに配置転換。55試合で127回2/3を投げた。日本ハムでは97年下柳が最後。この年は先発1試合を含む65試合に登板。ロングリリーフもこなし、救援で5イニング以上投げた試合が5試合もあった。投球回は147で、規定投球回をクリアしていた。