ジョーンズら大物来日、背景にあるFA市場の危機感

  • マネー柄のプリントTシャツで成田空港に到着しヤクルトのエスコバー(撮影・中島郁夫)

<記者の目>

メジャー通算282本塁打を誇るオリックスの新外国人、アダム・ジョーンズ外野手(34=ダイヤモンドバックス)が26日、関西国際空港着の航空機で来日した。

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ジョーンズ(オリックス)エスコバー(ヤクルト)パーラ(巨人)ら、メジャーで実績を残した大物外国人選手が、今季から日本でプレーすることになった。彼らが極端に衰えたわけでもなければ、メジャーでプレーできなくなったわけでもない。その背景にはベテラン選手に二の足を踏む、近年のFA市場に対する危機感があると言っていい。

特Aクラスの選手を含め、過去数年、メジャーのFA市場は停滞し続けた。昨オフは、15年にサイ・ヤング賞に輝いた左腕カイケル(現ホワイトソックス)がブレーブス、最多セーブ4回のキンブレル(現FA)がカブスと、ともに開幕後の6月に契約。大物選手ですら行き先がなかなか定まらない事態に追い込まれた。キャンプ中にダイヤモンドバックス入りが決まったジョーンズも、スタートはマイナー契約だった。実績以上に、安価な若手有望株に期待をかける傾向に、選手や代理人が早々に見切りを付けた結果、日本球界を選択肢に入れるようになった。

FA選手のみならず、昨年は米ドラフトで1巡目指名を受けたスチュワートがソフトバンク入りするなど、日本球界のレベルの高さや育成法の優秀さを認識している米関係者は少なくない。観客動員数が伸びている日本に対し、米国は減少中。プレー機会を求め、チャレンジ精神がある実力者が冷遇される米国ではなく、歓迎される日本球界を選択するケースが今後、増える可能性は高い。【MLB担当=四竈衛】