ファームから開幕ローテをつかみ取る。先発転向する巨人の宮国椋丞投手(27)が27日、川崎市のジャイアンツ球場で行われたファーム合同自主トレに参加。1軍メンバーは宮崎入りしたが、宮国は2月1日からの春季キャンプでのアピールに向け調整した。

全体練習を終えた後、ブルペンに現れた。立った捕手を相手にセットポジションからファームを確認するように丁寧に投球。「体に染みこませないといけないので。ブルペンというくくりではないです。シャドーピッチングみたいなものです」と汗をぬぐった。

ワインドアップだったフォームを昨年11月、セットポジションから投げるように変更した。「何かしら変えよう」と思った時に、ソフトバンク千賀らが指導を受ける「鴻江スポーツアカデミー」の鴻江寿治氏からアドバイスを受けた。「そっち(セットポジション)の方が体の使い方が、僕の中では分かりやすかった」と変更を決意した。

今オフも菅野と同アカデミーに参加した。鴻江氏が提唱する「骨幹理論」で同じ「あし体(反り腰)」という共通点があったソフトバンク千賀から「意見交換というか、分からないところだったり、そういうのは向こうの方が上なんで聞いたりしました」と多くを吸収した。

先発転向する今季、キャンプはファームスタートだが、宮本投手総合コーチが「ファームに置いておいて長いイニングを投げてもらう。だから『ファームからスタートだよ』とかそんな気持ちはさらさらないです」と言うように開幕ローテの候補だ。「開幕ローテーション。そこに食い込んでいけたら。やるからにはそこを目指して頑張りたいです」と宮国。2月4日の紅白戦では2イニングの登板が予定されている。【久永壮真】