侍ジャパン稲葉篤紀監督が「世界一の8回の男」を先発起用へと見定める。12日、キャンプ視察の大トリで宮崎のオリックスに赴いた。

昨年のプレミア12で不動のセットアッパーだった山本由伸投手のブルペン投球をチェック。17日にもシート打撃に登板予定で、順調な調整を確認した。

チームでは先発2年目を迎え、選出が有力な東京オリンピック(五輪)での起用法に「先発も考えていく。本人も先発したいと言っているのは聞いたので、思いもくんでいきたい。投球も1、2、3回り目と投球スタイルを変えられる」と構想を練る。

一方で投手陣全体のバランスにも熟慮する。「7、8、9回は野球で一番難しい3イニング。あれだけの投球をすると安心感はすごくある」。どちらにも高い適性を示すからこそ迷う。山本に代わるセットアッパーが確立できれば先発起用に踏み切れる。若き剛腕は「前回は中継ぎをやらせてもらったので、先発もやってみたいなと。まずはシーズンを一番に思ってやるだけ」と目前に集中した。