楽天一筋のベテラン青山浩二投手(36)が、開幕1軍入りを強くアピールした。5回から2番手で3者凡退の好投。前回登板の12日ロッテ戦(春季教育リーグ)も3人で締めており、着実に調子を上げている。

持ち味の打たせて取る投球が光った。先頭の藤井をフォークで遊ゴロ、武岡を直球で二ゴロ、西浦も遊ゴロに仕留めた。「前回よりも平行カウントにできたのは良かった。でも、逆球が多かった」と修正点も忘れなかった。

昨季は62試合に登板。防御率2・70と安定感は抜群だった。それでも、三木監督は「選手として尊敬している部分ではありますけど、若い選手との争いの中でしっかりと(リリーフ争いを)勝ち取ってほしい」と競争を促している。新人の津留崎、滝中らがオープン戦で結果を残しているだけに、ベテラン右腕もアピールに必死だ。

新型コロナウイルスの影響で開幕日は不透明だが、「スタートから1軍で頑張りたい。延期になって練習試合もあるので、状態を上げて結果を出していく」。15年目を迎える鉄腕が開幕1軍へピークを合わせていく。【佐藤究】