背番号131のサイド右腕が通算2085安打の名球会レジェンドを封じた。育成4年目の楽天木村敏靖投手(24)がロッテ鳥谷を4球で三振に仕留めるなど、わずか10球で1回を3者凡退と好投。目標の支配下登録をアピールした。

10日に入団したばかりの鳥谷目当てに集まった約20人の報道陣も見守る中、木村が堂々と右腕を振った。5回から2番手で救援。1死で迎えた鳥谷を2球で追い込み、カウント1-2から外角に逃げるシンカーで空を切らせた。「スライダー、シンカー、真っすぐ。全球種が良かった」と満足した。

今季はファームの実戦7試合で9回を3失点、防御率3・00と好投を続ける。だが前回登板の19日ヤクルト戦では2回2失点と結果を残せなかった。「体重が乗り切っていなかった。キャンプの時に、館山コーチから『右の軸足を外に向けた方が体重が乗りやすい』と教えられた」と助言を思い出し、修正した。

昨季で育成契約期間の3年目が終了。規則により自由契約となったが、再契約を結んだ。「4年目を契約してもらったので、今まで以上に気持ちは入っています」と言葉に力を込め、勝負のシーズンにする。【佐藤究】