中日のドラフト1位石川昂弥内野手(18=東邦)が25日に巨人との練習試合(ナゴヤドーム)で1軍実戦デビューすることが決定した。

2軍のオリックスとの練習試合(ナゴヤ)に「4番三塁」で先発。1回2死一塁、カウント1-1から先発左腕・富山の133キロ変化球を振り切り、ナゴヤドームと同規模、中堅122メートルのナゴヤ球場のバックスクリーンへ「プロ1号」の2ランを運んだ。

「浮いてきた変化球にうまく対応できました。今まで打球が上がらなかったので、ホームランになってくれて良かったです」

ナゴヤドームで報告を受けた与田監督は「明日の試合で使う。1軍のゲームの中で今できることを出してくれればいい。結果を恐れず、思い切ってプレーしてほしい」と昇格を明言。石川昂は2軍スタートとなった春季キャンプで左肩腱板(けんばん)炎を発症して1軍昇格を逃し、リハビリを続けてきた。3月中旬から2軍の練習試合に出場。「早く1本打ちたい」という目標を達成して1軍の出場機会をつかんだ。

当初は27日からのDeNAとの練習試合3連戦での合流が検討されたが、新型コロナウイルス感染拡大の余波で開幕が2度目の延期となり、練習試合も消滅。前倒しで1軍昇格となった。同時昇格するドラフト5位岡林勇希外野手(18=菰野)、3年目高松とともに「スタメンでの出場も考えている」と指揮官。竜の未来を担う金の卵が、本拠地で昨季のリーグ覇者と渡り合う。【伊東大介】