練習を続けていた西武ライオンズが、2度目の自宅待機の決断を下した。新型コロナウイルス感染防止の観点から、4日と5日はチーム全員の自宅待機を決定。

1日の埼玉・所沢のメットライフドームでの練習前、球団から選手、スタッフらに伝えた。休養日予定だった3日と合わせて3日間は完全ストップすることになり、辻発彦監督(61)は「12球団が足並みそろえないといけない。同じ条件でやるべき」と訴えるように話した。

屋根があり、通気性のあるメットライフドームで練習を続けてきた。3月26日には「外出及び外食禁止」を通達し、体調管理の徹底を呼びかけた上で、同27日から3日間自宅待機。同30日から全体練習再開をしていたが、再び自粛を決めた。3日に予定されている12球団代表者会議での方向性次第で、6日以降の対応も決める方針で、同監督は「チームとしては1人も感染者を出しちゃいけない」と緊迫感を漂わせる。

一方で、未定の開幕を見据えたチームづくりもある。4月24日の開幕が困難な状況での練習に、同監督は「選手も気持ち的には緊張感がないというか、開幕への気持ちは緩んでいるはず。ただ、唯一練習がリフレッシュする場で、気分転換にもなるとは思うんだけど。体力を維持したい気持ちもあると思う」と代弁。「開幕が決まったらベストに持っていけるよう、1人1人がやっていく。そういう風に決めてもらえれば」と切に願った。【栗田成芳】