日本ハム金子弌大投手は“ほどほど調整”で再々延期となった開幕を目指す。札幌市内で自主練習中の右腕はオンライン取材で近況を明かした。

「シーズンも後ろに延びることを考えると今やりすぎてもダメという気持ちもある。かといって、体を緩めすぎてしまうと36歳の金子弌大はちょっと大変。そこは、うまいことやりながら」。開幕日が決まれば、いつでもギアを上げられる状態の肉体を維持しているのが現状だ。

強めのキャッチボールで、一度は出来上がった右肩の筋力を保っている。「人間なので、やっぱり目標がないとどうしても気持ちが入りづらい。その中でブルペンに入って、万が一ケガをしてしまうことが怖い」と意図的にブルペン投球は避けているという。「初めてのことなので何が正解かわからない」と調整に難しさもある中で「いい経験になるようにしていきたい」。経験値の高いベテランは、どんな状況でも前を向きながら、開幕を心待ちにしている。