プロ野球の底力を集結させる。日本プロ野球選手会とNPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション(BLF)は日本最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」を通じ、日本プロ野球選手会所属選手及び日本人MLB選手らによる「新型コロナウイルス感染症 拡大防止基金」(https://readyfor.jp/projects/covid19-relief-fund)への支援を8日から実施すると発表した。

選手会会長の巨人炭谷は「先日立ち上がったREADYFOR『新型コロナウイルス感染症拡大防止活動基金』に寄付させていただきました。選手会として、感染拡大防止に少しでも力になれればということで、12球団の選手会長と相談し、全選手にこの基金について案内しました。1日も早く日常を取り戻せるように、そして皆さんに最高のプレーを見せられるように、選手は今できることに全力で取り組んでいきます。一緒にこの苦難を乗り越えましょう!」と寄付したことを明かした。

12球団の支配下全725選手の賛同を得て動きだした支援の輪は瞬く間に広がった。セ・パ、チームの垣根を越えて各選手が続々と寄付を開始。選手からの動画メッセージが「#明日をつなぐ」「#日本プロ野球選手会」「#野球で人を救おう」のハッシュタグとともに選手会、BLF、当基金READYFORの公式SNSに投稿され、支援活動に共感した野球ファンにも波及している。

集まった基金はワクチンや治療薬の研究、開発の助成、医療機関や福祉施設等へのマスク、防護服など物資の供給、医療従事者、感染症の影響を受けた子どもたちのサポート等に役立てられる。同基金は8日午後6時の時点で約3600人、5200万円以上の寄付が集まっている。【為田聡史】