西武十亀剣投手が「ニール塾」で開幕に備える。自主練習でコンビを組む2人。腰にゴムを巻いて軸足でバランスを保ちながら、マウンドの手前から引っ張る「コア・ベロシティ・ベルト」を継続して取り組んでいる。

米国から持ち込んだニールの秘密兵器を自腹購入し、昨季終盤から導入した十亀は「前から引っ張ることで、前のめりになるのを我慢する力を養っている。実際の登板時にゴムチューブがなくても、前にかかるのを我慢する力を発揮できるようになるのが狙い」。ブルペン投球よりも、地道な練習を優先的にこなし、下地をつくっている。

昨季国内FA宣言で残留したベテランは、不透明な状況にも「こればっかりは仕方ないですよね。感染拡大防止が第1ですからね。今やれることをやっていきます」と、地に足をつけて開幕を待つ。