阪神育成ドラフト2位の奥山皓太外野手(22)が開幕延期期間をプラスに捉えて、遅れを挽回する。

2軍の春季キャンプ中に右膝痛で別メニュー調整となったが、トレーナーと相談しながら練習の強度を上げて他の選手と同じメニューをこなせるまで回復。15日は鳴尾浜で自主練習を行い、フリー打撃などで約3時間汗を流した。球団広報を通じて「自分としてはケガと向き合い完治させる期間だと捉えて、ムリだけはせずに焦らず練習していきたい」と前向きにコメントした。

同じ境遇である同期の活躍も刺激にする。オープン戦期間中には、育成ドラフト1位で同じ外野手の小野寺暖が1軍戦で活躍。ライバルでもある仲間のプレーに「同期として刺激にもなりますし、素直にうれしいとも思いました。身近で頑張っている姿も見ていて、自分も続いていかなくてはという気持ちになりました」と話した。

静岡大出身の奥山は、チーム初の国公立大卒選手としても注目を集める。新型コロナウイルスの影響で卒業式は残念ながら中止となったが「今でもビデオ通話などで、大学の友達と話をしたりしているので、別の分野で頑張っているみんなと話すことは刺激になります」。国公立大生の星として、1歩ずつ支配下選手への階段を上がっていく。