日本ハム大田泰示外野手(29)が、最短6月19日の開幕へ向け、2つの課題を挙げた。

17日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設でグループ練習に参加。久しぶりに屋外でフリー打撃を行い、オンライン取材では「1カ月以上ぶりかな。(感覚に)ズレがある」と感じた。修正するのは技術だけではない。「気持ちいいし、暑い」と苦笑い。「直射日光を浴びると、疲労も出てくる。デーゲームのために、慣れが必要」と、生きた球への対応だけではなく、体も公式戦仕様に仕上げていく。

オープン戦は11試合で打率1割4分7厘。開幕延期で生まれた時間を活用し、自身の打撃動画を何度も見返して修正ポイントを探っている。この日は居残りで、ロングティー打撃もこなし「ずっと室内で練習していたから、体力が落ちている。今までマシン相手に打っていたので、久々に人に投げてもらうありがたさを感じた」と前進を喜んだ。

鎌ケ谷組の主力練習には、小笠原ヘッド兼打撃コーチが指導にあたっている。「気持ちが入るし効率も上がる。ようやく野球ができる兆しが出てきて、皆、目の色が変わってきた」と、充実感を漂わせた。

自粛生活では、食事に気を使う。「動かないので太っちゃう」と野菜や玄米中心の生活にシフトチェンジ。朝6時半~7時に起床するなど「リズムを崩さないようにしている」と、健康的な生活を維持する。「しっかり準備できたと自信を持ってシーズンに入れるよう、1日1日を無駄にせず、有意義に時間を過ごしたい」と、気を引き締めた。【中島宙恵】