開幕前哨戦で竜の主砲のバットが爆発した。中日ダヤン・ビシエド内野手(31)が2日のヤクルトとの練習試合(神宮)で2本塁打と大当たり。ヤクルトは19日の開幕初戦の相手。打線の軸が好調ぶりをアピールした。

午後1時19分。この日再開された練習試合最速アーチだった。2回にヤクルトの開幕ローテ入りを期待される新外国人イノーアの147キロ直球を軽々とバックスクリーン左へ運んだ。6回の第3打席では2番手清水の初球カーブを左翼スタンドへ突き刺した。

「(1本目は)ストライクゾーンの甘い球をしっかり捉えられたのが良かった。いいスイングができた。開幕まで時間はあるし、もう少し打席に立って、感覚を上げていきたいね」

公式戦でも1試合2発は来日4シーズンで7度しかいない。神宮球場では自身初となる1試合2発にチームメイトと接触を避けるエアタッチで喜びを表現した。

昨季リーグトップのチーム打率をマークした竜打線の看板打者。5月31日の全体練習では居残りでロングティーを続けた。「(直近の)紅白戦で大振りになっていた。(バットを)内から出すイメージをつけるためにやった」。来日5年目を迎えた竜の主砲に隙はない。