阪神ドラフト3位の及川雅貴投手(19)が、公式戦プロ初登板を本拠地甲子園で飾り、2回無安打無失点と会心の投球を披露した。

横浜高校野球部の22学年上の先輩、遊助のデビュー曲「ひまわり」のメロディーに乗せて7回からマウンドへ。先頭の4番松井佑を148キロ直球で左飛に打ち取ると、続く宗を二ゴロ。6番頓宮は中飛に抑えて3者凡退に仕留めた。

2イニング目となった8回も白崎を左飛、杉本を二ゴロ、比屋根を遊ゴロ。2回をパーフェクトに抑え、プロ初勝利も手にした。

及川 自分がいつも課題にしているストライク先行というのが今回もできなかった。だけど、できない中でも無失点に抑えられたのが今回は良かったことかなと思います。

振り返るように、スライダーの制球には課題を残したが、直球のキレはピカイチ。最速は151キロを計測した。

甲子園での登板は、横浜でセンバツに出場した19年3月24日、明豊(大分)戦以来459日ぶり。先発と中継ぎでマウンドへ上がり、5回5安打5失点(自責は4)で敗戦投手になった。

及川 明豊戦に限らず、先輩たちと来た甲子園でも自分のピッチングができていなかった。今回も1回だけですよね。1回だけ少しいいピッチングできたくらいなので、リベンジというのはまだまだこれから目標にしてやっていきたいです。

24日は同1位の西純がプロ初勝利。連日にわたって期待のルーキーコンビが躍動した。【只松憲】