阪神の新助っ人ジャスティン・ボーア内野手(32)が特大の勝ち越しグランドスラムを放った。

「5番一塁」で先発。3回に大山の押し出し死球で同点とし、なお2死満塁の第2打席。広島先発の右腕・遠藤の0-2から真ん中に入った129キロチェンジアップを、完璧に捉えた。打った瞬間スタンドインと分かる当たりに、右翼鈴木誠の足は1歩も動かず。右翼席中段に来日2号が突き刺さった。

「みんながいい仕事をしてつないでくれた。そのいい流れを切らさないようにと思っていたよ。追い込まれた後、粘るためにコンパクトに強いスイングをしようと意識していたけれど、最高の仕事ができて良かったね」

ゆっくりとダイヤモンドを回るB砲は代名詞のかめはめ波風ポーズ「ファイアポーズ」を何度も披露し、喜びを表現した。前日4日には来日初の猛打賞もマークしており、ようやく本領発揮モード。広島戦も相性が良く、練習試合が再開となった6月2日からの甲子園3連戦では3戦連発も放っていた。