楽天浅村栄斗内野手(29)が、記録的ハイペースでアーチをかけた。3点リードの2回1死一、二塁。ソフトバンク笠谷の外角147キロ直球にバットを伸ばした。打球は右翼テラス席へ。球団史上最長タイとなる4戦連発の9号3ラン。涌井の先発3試合では3本塁打、9打点。右腕を強力援護し、今季初の連敗を阻止した。

打ちまくっている。17試合目で9本塁打は、日本新記録の年間64本ペース。26打点は年間183打点ペースだ。「もちろん勝つためにチャンスの場面で打ちたいと思う。直接貢献できているのはうれしい」。得点圏打率は4割7分4厘。浅村に回ってくるとやられる…相手にとっては脅威でしかない。

この日甲子園交流試合の抽選会が行われ、母校大阪桐蔭は東海大相模との対戦が決まった。「本来なら普通にできていたはず。こういう状況で仕方ないということだけじゃ済ませられない。目標にしてきた甲子園なので、形は違いますけど、全力楽しんでいい経験にしてほしい」。自身は3年次の08年夏の甲子園で優勝に貢献。今の自分を作り出した聖地で、躍動する後輩たちの姿を願った。【桑原幹久】