東京6大学野球秋季リーグ戦は19日、神宮球場で開幕する。2回戦総当たりのポイント制(勝ち1点、引き分け0・5点、負け0点)で実施。第1試合の開始は午前10時。5000人を上限に有観客で行われる。外野席への応援団の入場も認められ、6大学の花である応援合戦が復活する。

試合の見どころを紹介する。

【第1試合 東大-法大】

東大は、17年秋から続く47連敗を止められるか。今春から指揮を執るOBで元中日の井手峻監督(76)の下、中堅方向への強い打球を意識。成果は数字に表れた。今春リーグ戦はチーム打率1割9分5厘、1試合平均2・2得点で、昨秋(1割6分5厘、1・2得点)を上回った。13日の社会人対抗戦では、NTT東日本に5-5で引き分けた。

今春リーグ戦優勝の法大は、豊富な選手層を背景に連覇を狙う。投手陣は、高田孝一投手(4年=平塚学園)鈴木昭汰投手(4年=常総学院)石川達也投手(4年=横浜)の3人がプロ志望届を提出。3年生右腕の三浦銀二投手(福岡大大濠)も控えており、強力だ。

【第2試合 明大-早大】

明大・入江大生投手(4年=作新学院)早大・早川隆久投手(4年=木更津総合)の両エースによる因縁の対決が実現するか。

16年夏の甲子園準々決勝で、作新学院(栃木)と木更津総合(千葉)が対戦。木更津総合・早川は初回、作新学院3番の入江に先制ソロを打たれ、敗れた。早大で最速155キロ左腕にまで成長。ドラフト1位指名の競合が有力視されるまで実力を上げた。

作新学院のエースは現西武の今井だった。入江は大学で再び投手に。早川に負けじと、最速153キロ右腕のドラフト上位候補にまで成長した。

両エースが先発で投げ合えば、リーグ戦では初めてとなる。ドラフト上位候補同士の対戦に注目だ。