関学大の左腕・石丸慶次郎投手(4年=西条)が大学最後のリーグ戦登板で、毎回奪三振の20奪三振。関大打線を3安打に押さえ込み、自身初完封を飾った。

2点リードの9回1死一塁。来秋ドラフト候補として名前が挙がる4番・野口智哉内野手(3年=鳴門渦潮)、5番久保田拓真捕手(3年=津田学園)を連続空振り三振に仕留め派手にガッツポーズ。「最後は2ストライクになって狙いました。あんなに三振を取る投手ではない。三振より(1イニング)3球で終わる方がいい。三振20個なんて今までにないです」と自分でも驚くほどの投球だった。

関大の早瀬万豊監督(62)は「低めのボール球と分かっていて振ってしまう。みんなストライクに見えてしまう。対応できなかった」と相手をほめるしかなかった。1試合の最多奪三振の記録は元ソフトバンクの近大・巽真悟投手が07年春に京大戦で奪った23奪三振。

「さすがに明日(25日)の登板はないです」と笑う石丸はこの秋、5試合に登板。3完投、1完封で3勝0敗。36イニング5失点(自責3)、防御率0・75でリーグトップ。この秋の快投を自信に社会人野球へと進む。