早大・小宮山悟監督(55)が優勝のかかる早慶戦へ向け、強い決意を示した。

第1試合で立大に引き分け、ポイントは6・5点。この時点では首位慶大と並んだ。第2試合の慶大の結果により条件は変わるが、最終週の早慶戦は優勝がかかった大一番となる。

前日に続き、打線が6安打1得点に抑えられた。小宮山監督は「ここまで特別、意識はさせなかったんですが、この立教戦から4つ取ったら優勝と身近な目標ができた。強く言い過ぎたと反省しています。練習ではのびのびしていたが、体が思うように動いていなかった」と話した。

早慶戦のプレッシャーの予行演習という狙いもあったという。「優勝していない」経験不足が出てしまった。それでも「(早慶戦は)同じプレッシャーがかかる。予行演習できたのはよかった」と前向きに受け止めた。

早慶戦に向けては「あと2週間。死にものぐるいで打線にカツを入れて、強力な慶応を打ち崩せるよう頑張りたい」と言った。

さらに、自ら切り出し、プロ野球ドラフト会議を翌日26日に控えたエース早川隆久投手(4年=木更津総合)に触れた。今年は、伝説の早慶6連戦から60年の節目。「何か因縁めいている。6連戦の(投手だった早大の)安藤さんには、私が学生の頃、グラウンドで教えてもらった。早川は安藤さんのような活躍ぶりで、何とか天皇杯を手にさせて、プロに送り出したい」。気持ちが高ぶった様子で、言葉に詰まりながら、決意表明した。