ロッテのドラフト5位・西川僚祐外野手(18=東海大相模)は、球界有数の右のスラッガーに育つ可能性を秘める。この日も新人合同自主トレに参加。「自分のやることに集中できています」と少人数での練習でキャンプに備える。

すでに逸話が多い。強豪・佐倉シニアに所属した中学時代、全国大会で東京ドームと神宮球場の右翼席にともに流して放り込んだ。高校では横浜スタジアムで2発。プロ入り前からプロ本拠地で4本塁打しても「特には…。フェンスの高さとかは感じました」と、打った当時はあまり興奮しなかったという。

163キロ右腕・佐々木朗の次は、166キロ打者の西川だ。高2秋の関東大会、痛烈なセンター返しに球場のスピードガンが反応し、166キロが表示された。「理想は右中間に伸びていく打球です」と、強さも雄大さも追求する。3度出場した甲子園で本塁打は出なかった。「(甲子園で)もう1回やりたい気持ちもありますけど、今はマリンスタジアムでホームランを打ちたい気持ちが一番です」。恵まれた肉体で1年目から狙う。【金子真仁】