ソフトバンク周東佑京内野手(24)が20日、福岡・筑後市のファーム施設を訪れ、「今宮塾」の成果を語った。福岡県内で今宮と合同自主トレ中。昨季は盗塁王を獲得するなどブレークしたが、リーグワースト12失策と守備面が課題。名手の手ほどきを受け、成長を実感している。師匠の教えを生かし、2月の宮崎春季キャンプでは正二塁手争いに「挑戦者」として挑む。

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体のコンディション確認を兼ねて、筑後を訪れた周東の表情は明るかった。今宮のもとで厳しい鍛錬を積んでおり、充実ぶりをうかがわせた。この日はノックで三塁、遊撃、二塁と守備位置を変えながら、捕球からスローイングへの動きを入念に確認した。

昨季は自身初の盗塁王を獲得するなど華々しい活躍を見せた半面、リーグワーストの12失策。守備面でのレベルアップは、レギュラー定着の課題だ。今宮との自主トレではゴールデングラブ賞5度の名手から手ほどきを受けている。「1つずつ、悪いところをつぶしながらという感じです。守備に関して、こういう風にしたら動きやすいというベースが頭の中でわかってきた。後はどうやってプレーに生かしていくか」と成長を実感している。

今宮には昨オフに続いての弟子入り。昨季は自己最多103試合に出場で内野のスタメンも多かったこともあり、会話にも変化があった。「あれだけ内野で出ることも初めてでしたし、聞くことも『こういう状況でこうなったら』という風に、1年間体験したことをベースに話せるようになった。去年に比べて、話す内容のレベルが上がっていると思います」。練習での意識の置き方も「去年は打撃の方が頭にあったけど、スタメンで出れば(守備にも)責任が出てくる。両方頑張れるように」と攻守両面をバランスよく考えるようになった。

注目される立場となっても、「挑戦者」の思いを持っている。「去年と変わらないですよ。セカンドは多いですからね。年上の方もいますし、下からも三森とかがいますから。頑張んなきゃいけない」。今宮との自主トレは27日まで続く予定。師匠から学んだことを生かし、二塁定位置をつかみ取る。【山本大地】