ロッテ岡大海外野手(29)が好調だ。6番DHでスタメン出場し、3打数3安打。犠飛でのヘッドスライディング生還も含めた2得点と、存在感を見せた。

練習試合での成績も13打数7安打になった。打率5割3分8厘、長打率9割2分3厘。井口監督は「今年はキャンプの入りからずっといい」としながら、一方で「これくらいはできるとこっちは思っている」と手放しには褒めない。「そろそろ危機感を持ってやらないといけない年かと思う」と見つめている。

試合前の打撃練習では、助っ人外国人顔負けの特大の当たりを放つ。それを試合で再現できない。昨季も0本塁打。長打も0本。目の覚めるような痛烈な安打もなかった。抜群の潜在能力を生かし切れていない、という周囲の声が多い。自覚もある。年末の契約更改では「思い切って、今までの考え方を否定して、もう1回違う捉え方をしていかないといけないのかな」と話していた。

井口監督からは打撃フォームのアドバイスを受けた。松中臨時コーチからは手首の使い方を教わり、目付けについて質問も重ねた。「自分のいいところを、人からどう思われているかを、素直に受け入れて取り組んでいるつもりです」。

3月になればレギュラークラスも合流し、打席数は減る。限られた出番をいかにものにするか。井口監督は去年、ファンからの「殻を破ってほしい選手は?」という問いに岡の名を挙げ「1年間を通して力を発揮すれば、すぐに1億円プレーヤーになれる選手」と答えている。一塁も外野も守れて、足とパワーがある右打者。岡が本物になれば、この上ない“新戦力”だ。【金子真仁】

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