来日3年目のソフトバンクのカーター・スチュワート投手(21)が、1軍デビューを果たした。

17日の西武5回戦の9回1イニングに登板。最速153キロの直球に、カーブ、チェンジアップなど変化球を駆使し、無失点に抑えた。

大きく息を吐いてマウンドに立った。先頭愛斗は4球まっすぐで勝負したが、四球で歩かせた。「緊張もしていたが、その後の投球はよかったと思う」。西川を151キロの直球で空振り三振、ブランドンも遊飛に仕留めた。2死から暴投で走者を二塁に進めたが「アウトを取ることだけを考えた」と切り替えた。鈴木に5球ファウルで粘られながら、10球目のチェンジアップで見逃し三振に切った。

MLBの18年ドラフトでブレーブスに1巡目指名されたが契約に至らず、19年5月にホークス入団。プロ経験すらなかったが、6年の長期契約を結んだ。「3年? 長いような短いような…。もっと体を強くしていい投球がしたい」。身長198センチ。期待の大型右腕が快投デビューを飾った。

 

◆背番号2の投手 ソフトバンクのスチュワートがプロ初登板。背番号2の投手が1軍で投げるのは、62年6月21日広島戦の中島広喜(阪神)以来59年ぶり。主な背番号2の投手は通算135勝の藤村隆男が、阪神で50~56年につけた。ソフトバンクの前身、南海では小畑正治が55年13勝、56年12勝。59、60年にはサディナが通算12勝した。