「5月度大樹生命月間MVP賞」が9日発表され、阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)が初受賞した。

「それだけチームに貢献できたということで、うれしいです。またこれからもどんどんと取れるようにやっていきたいなと思います」。初のMVPを喜んだ。

新人の受賞は、94年5月の藪、13年8月の藤浪に次ぎ球団3人目。新人野手の受賞は球団初で、セ・リーグでは03年9月の村田(横浜)に次ぐ2人目の快挙となった。5月の月間成績は、打率3割1厘、6本塁打、19打点。

開幕から破竹の活躍を続けてきたが、5月は印象に残る本塁打を打ち続けた。「体験入部」で4番を務めた2日広島戦(甲子園)では、プロ初の満塁本塁打。4番初試合で満塁弾を放った新人は、プロ野球初めてだった。

7日DeNA戦(横浜)では、右翼席最上段の「業務スーパー」看板手前に着弾するソロ本塁打。そして28日西武戦(メットライフドーム)では、58年長嶋(巨人)以来となる1試合3本塁打。驚きの1発でシーソーゲームにけりをつけた。「4番に入って、満塁ホームランを打ったり、メットライフで打ったホームランというのは、すごい印象に残っています」。ベストゲームは数え切れない。

5月は大山の離脱もあり11試合で4番を務めた。「4番というのは、6番よりも注目されると思いますし、そういう意味でも打たなきゃいけないなというのは感じます。いずれは4番を任せてもらえるようなバッターになりたいです」。経験を積んで新たな目標もできた。

投手部門では、阪神ロベルト・スアレス投手(30)が初受賞。阪神の同時受賞は、05年9月の今岡、下柳以来16年ぶりとなった。「ロベルト(スアレス)もしっかり出てきて、絶対抑えてくれるすごい信頼ある投手だと思うんで。優勝した時以来ということを聞いたんで、優勝できるように頑張っていきたいです」。頼もしいルーキーとともに、16年ぶりのリーグ優勝を目指す。

◆阪神選手の月間MVPダブル受賞 89年から野手と投手の2人表彰となって以降、阪神で同月に受賞者が出たのは05年9月の今岡と下柳以来、16年ぶり5度目。03年7月の今岡&井川と並び、最近の2度のシーズンで阪神はリーグ優勝を果たしている。首位を走るチームには吉兆だ。なお佐藤輝は、阪神の新人では94年5月藪、13年8月藤浪に続き3人目で、新人野手では初。セ・リーグの新人野手では、03年9月の村田修一(横浜)以来2人目となった。

阪神ニュース一覧はこちら―>

セパ勝敗表はこちら―>